2022/05/31(火)
株式会社ミライ・トラスト
ブログ

スーパーの惣菜・ベーカリーの販売計画におけるDX化の正しい進め方



昨今のDX化(デジタル・トランスフォーメーション)推進の流れもあり、弊社でもスーパーマーケット様向けのシステム開発を請け負う機会が多くあります。
DX化の案件を進めていく上で、スーパーならではの課題が現場を通して見えてきました。
スーパーがどのようにDX化を進めていけばよいのか弊社のナレッジを含めて考えを展開したいと思います。

エクセル管理の属人化がDX化のシグナル


DX化されていないスーパーの場合、惣菜・ベーカリーの販売計画をするツールとしてエクセルを使用しているケースがとても多いです。

過去の売上実績データを別シートに貼り付けて実績を参照しながら販売計画できるように作り込まれていたり、商品を組み立てる材料の所要量もリンクさせて材料計算まで実行できるように作り込まれていたり、とても高機能なエクセルを活用しているスーパーも存在します。

ただし、このような高機能なエクセルは作りが複雑であるがゆえに特定の担当者でなければ修正できない状態(いわゆる属人化)になっていたり、一つの修正により他の箇所との辻褄が合わなくなり、芋づる式に壊れてしまったりと様々な問題が生じてきます。

このような状態になることはある意味、DX化のシグナルであると捉えることもできます。業務で扱う範囲が拡大し、エクセルのような表計算ソフトで管理できる範疇を超えてしまった状態です。

エクセル管理で問題が生じてくるような状態が続く場合は、手遅れになる前になるべく早めにDX化の計画を推し進めるように行動することがポイントです。まずは情報収集から初めてみると良いかと思います。

いきなりはNG!少しずつDX化を推し進める


管理層と現場層とではDXに対する考え方が全く異なります。
管理層は一刻も早くDX化をしなければならないと考えますが、現場層はそのようには考えていないケースが多いです。

現場スタッフは、今できる手札の中で最善な方法を自ら考えて、それを日々のルーチンワークとしています。
それが新たなシステム導入により抜本的に変化してしまうと、一時的に作業効率が大きく落ちたり、新しいシステムの操作を覚えるために現場スタッフへの負荷が高まり、他作業に影響が出てしまうことが往々にしております。

DX化が重要だとは分かっていても最初から賛同してくれる現場スタッフは多くはありません。

そのため、いきなり全てをDX化するのではなく、一部の業務から移行したり、一部の店舗の選ばれたスタッフから導入を促してシステムに慣れてもらう工夫が大切になります。
パソコンやITに対してアレルギーを持っていないスタッフや、比較的若年層のスタッフを中心に広めていくと良いかと思います。

良いシステムであれば、使い慣れ始めると必ず賛同してくれますので、まずは新しいシステムに賛同してくれる現場スタッフを増やすという活動が重要となります。

スーパーマーケットのDX化はこれから


各業界ごとに正しいDX化の推し進め方があることが見えてきました。
スーパーを含めた食品業界は食品ロスや人材不足の問題に悩まされています。

弊社としてもこれらの問題に真摯に向き合い、食品業界に向けた良いシステムをこれからも提供し続けていきたいと思っております。
デリカプランナーで惣菜売場を改革

デリカプランナーはスーパーマーケットの惣菜売場を改革するクラウド型の販売計画システムです。予算管理、販売計画、材料発注からレシピ管理までオールインワンで対応しており、店舗の売上拡大と食品ロス削減を実現します。