スーパーにおける棚割りとは何か
スーパーにおける棚割り(たなわり)とは商品を陳列棚の、どの位置に、どのくらいの数量を配置するかを決める作業のことを言います。
棚割りを適切に行うことで、顧客にとって欲しい物が見つけやすくなり、顧客が求める商品を手に取ってもらいやすくなります。
またスーパー側にとっても、限られた店頭スペースの無駄を無くし、陳列場所や品出し数が見える化されることにより、商品管理がしやすくなるというメリットがあります。
棚割りを工夫するだけで売上が30%も向上したというスーパーも存在します。
それくらいスーパーにとって棚割りは重要な作業なのです。
スーパーの棚割りは誰が決めるのか
基本的にはバイヤーが行うケースが多いです。
バイヤーとは売場が扱う商品構成を決める担当のことを指します。
バイヤーが行う代表的な作業は以下の通りです(スーパーごとに多少の違いがあります)
・商品構成
・棚割り
・商品の改廃
・催事、季節商品の投入
・特売商品の選定
・各店舗のサポート
バイヤーは商品のカテゴリー(部門)ごとに担当者が分かれています。バイヤーは全店舗の部門商品に対して商品管理をしていますので、導入する商品に対しても決定権があります。商品構成の決定や棚割りを通して、店舗の売上に対しての責任を担っているのです。
棚割りをする上でのポイント
棚割りをする上ではグルーピング、ゾーニング、フェイシングを意識することが重要だと言われています
グルーピングとは商品を用途やジャンルによって分類することを言います。「お菓子」「調味料」「乾麺」など商品分類ごとに陳列を集約させることで顧客によって探しやすい環境を提供することができます。
ゾーニングとはグルーピングの単位で、店頭のスペースと配置位置を什器(陳列棚)に割り当てることを指します。顧客が買い物する際にスムーズな動線を設計することがポイントになります。
フェイシングとは売場に陳列させる商品を選定し、その商品のフェイス数(列数)を決めることを指します。例えばフェイス数が3なら同じ商品を3つ横に並べてある状態です。
売れ筋商品のフェイス数を多くし、売れ行きの悪い商品ではフェイス数を少なくするといったような工夫が重要となります。
これら3つのポイントに対して最適化を図ることで顧客にとって買いやすい売場を提供することが出来るようになります。