スーパーマーケットでは集客するために定期的に「特売日」というイベントを設けております。
特売日は通常よりも商品の価格が安く設定されるため、いつもよりも多くの顧客を来店させることが可能です。
特売品の中には通常の30%〜50%近くの金額を値引いて販売しているケースもあります。
ここで一つの疑問が生まれます。
スーパーは特売で商品を安く売ることによって赤字になったりしないのでしょうか?
本記事ではスーパがーが特売を利用してどのように利益を確保しているのかについて解説していこうと思います。
スーパーの特売の仕組み
たしかに特売品ばかりを買われてしまうと、利益はなかなか上げにくくなってしまうのは事実です。
そのため、スーパー側ではいかに特売品以外の商品を一緒に購入してもらうかが重要なポイントになります。
人間心理として、人が多く集まっているところには何か良い物があるのではないかと考えてしまう傾向があります。
それを利用して、特売品の周りに比較的買ってもらいやすそうな関連商品を配置(クロスセル)したり、利益率の高い商品(アップセル)や反対に安い商品(ダウンセル)を配置して利益のバランスを調整する工夫を施しています。
例えば、パスタの麺を特売品にした場合、周辺にはいろいろな価格帯のパスタソースなどを配置することで一緒に買ってもらえるような導線を作っています。
特売品をカゴに入れた時点で、顧客の購買意欲が高まり、購入へのハードルが下がっていることを利用して、追加購入がしやすいという人間心理を利用しているのです。
このようにしてスーパーマーケットは特売をうまく活用しているのです。