EOSとはなにか?
EOSとは「Electronic Ordering System」の略で日本語で電子発注システムと呼びます。
スーパーで販売する製品や原料の発注に使用され、仕入先に対してオンラインで発注情報を連携するシステムです。
従来は仕入れ業務は紙の伝票をもとにFAXや電話によって行われていたため人手を要しておりましたが、EOSの登場により人的コストの削減や人為ミスの低減に繋がり、より低コストかつ正確な発注業務が実現されるようになりました。
しかしながらEOSが生まれた当初はデータの形式や送信方法などの標準化がされていなかったため、独自仕様のシステムを開発する必要があり、資金力がある大企業のみが導入できるシステムでした。
現在はEOSの標準化も進み、パッケージとして比較的簡単に導入できるEOSが登場しています。それにより大企業だけでなく、あらゆる企業が導入できるようになりました。
EOSには発注方式として大きく3つの種類が存在します。
棚卸スキャン方式
専用のスキャナ端末を用いて商品についているバーコード読み取って発注する方式です。バーコードを読み取ると端末に在庫数が表示され、スキャナを通して直接仕入先に発注情報を送信することができます。
オーダーブックスキャン方式
オーダーブックと呼ばれる商品のカタログを使って発注する方式です。カタログ内に各商品にバーコードが載っており、専用のスキャナ端末を使ってバーコードを読み取って発注することができます。
EOB方式
オーダーブックをデジタル化し、専用のタブレット端末を使って発注することが出来ます。売上データなども閲覧でき、発注業務以外にも活用することが出来ます。
昨今導入するスーパーが増えており、売り場でタブレットを操作しているスタッフを目にすることもあるのではないかと思います。
EDIとの違いは?
EOSと似たシステムとしてEDI「Electric Data Interchange」というものがあります。EDIも企業間でデータをやり取りするという点ではEOSと同様なのですが、EDIとEOSとでは業種の範囲がことなります。
EOSはスーパー等の受発注データをやり取りするシステムとして定義されていますが、EDIは受発注業務だけでなく、銀行の取引データや経理情報なども含めて企業間でデータをやり取りするシステムとして定義されています。
そのため、EDIの中にEOSという受発注専用のシステムがあるという位置づけになります。